卒論発表会 プレゼンテーションのインストラクション

0. 概要

発表時間は一人20分(発表15分・質疑応答5分)です。13分以上15分以内で話し終わる発表を用意してください。かなり短いので、「これだけは」という重要なポイントをまず絞り、そこから内容をつけ足していくと良いでしょう。質疑応答は短いので、予想される質問に対しては答を用意して迅速に回答できるようにしてください。

想定する聴衆は「違う研究分野の同級生」としてください。心理学一般の基礎知識をある程度持っているが、自分の研究分野の専門知識は持ち合わせていないというレベルです。

1. 準備

1.1 スライド(PowerPoint)の作り方

プレゼンテーション用のファイルを作成するにあたっては、以下の点に注意してください。なお、以前は「スライドショーファイル(*.pps)」として保存するように指示しましたが、現在は後述する「発表者ツール」を利用するため、「プレゼンテーションファイル(*.ppt/*.pptx)」で保存するようにしてください。

まず、大原則として「卒論に使った文章・図・表をそのままコピーするだけではダメ」ということを肝に銘じてください。プレゼンテーションには論文と違った注意点があります。

このページの内容をほぼそのままPowerPointで作成し、PDFにしたものをこちらに用意しました。参考までに見ておいてください。

1.2 配布資料の作り方

A4用紙に一人一枚(表・裏)です。縦方向の左綴じで、綴じ代を1.5 cmほど空けてください。発表会の前日までに全員の資料を発表順に並べて綴じた資料集を作ってください。部数は100部とします。卒業論文の全てを載せる必要はありません。口頭の発表・OHPと補いあって理解を助けるように工夫してください。

1.3 事前準備

スライドファイルは発表前に発表用PCにコピーしておいてください。最低でも自分が発表するセッションの直前の休憩時間にはコピーするように。具体的には、デスクトップの「○○○○年度 卒論発表会」の中に自分の名前のフォルダを作り、その中に自分の発表用ファイルをコピーしてください。

特にPowerPoint以外のファイルを使う人は、前日までに発表で使うPC上で一度は通してリハーサルを行い、全てのファイルが問題なく動くことを確認しておいてください。

フォントなどに凝ったプレゼンテーションを作りたい人は、発表で使うPC上にそのフォントがない場合、悲惨な表示になることがあるので特に注意してください。

2. スライドの使い方・発表の態度

発表用のPCでは、「発表者ツール」を使用します。これは、手元のPCの画面ではスライド一覧や発表開始からの時間が表示され、プロジェクターには全画面でスライドが表示されるというものです。

自分の発表用ファイルを開いたら、「F5」キーを押せば発表者ツールを用いたプレゼンテーションが開始するように設定してあるはずです。使い方は簡単なので、一度動かしてみればわかると思います。

スライド間の移動方法(進む・戻る・特定スライドへのジャンプ)を覚えておいてください。発表者ツールでは一覧から表示したいスライドをクリックするだけで移動できます。別のアプリケーション(Media Playerなど)を使うなら、アプリケーション間の切り替え方法も覚えてください。別なアプリケーションを使う場合、ノートPCの画面とプロジェクターがスライドショーを表示している画面が隣り合っているという概念をしっかり理解してください。

発表用の原稿を用意するのは良いことですが、それをただ読み上げるだけの発表は絶対に避けてください。表示されたスライドに文章をずらずらと詰め込み、それを読み上げるだけの発表もダメです。聴衆の方を向いて、顔を上げて話をするよう心がけてください。

最前列に次演者席を設けます。1番の発表のときに2番の発表者はそこに待機し、1番の発表が終了して2番の発表者が交代するときには、3番の発表者がその席に移動するという形で、発表者の交代をスムーズにするようにお願いします。

3. 発表終了後の作業

論文の執筆時に作成したファイル(論文本体・データ・プログラム等)及びプレゼンテーション用に作成したファイルは全て大学のPCに保存してください。家で作業したファイルも大学のPCに保存してください。卒論を提出後に修正した場合は、最終稿のファイルを確実に残してください。